先日ある生徒さんから、”ボイトレすると喉を開く癖がつくので、風邪をひきやすくなると聞いたのですが本当ですか?”との質問を受けました。

正直これには少々面食らった感じです。以前こちらのブログで”歌を習い始めて喉が丈夫になったのか風邪をひかなくなった”というエピソードをご紹介したことがありましたが、”風邪をひきやすくなった”というのは聞いたことがありません。

初耳なので完全否定もできず、その場では”それは聞いたことがないですし、そんなことはないと思いますよ”と回答するに留まりました。

後から考えて、無理なボイトレで喉を痛め風邪をひく、カラオケの機会が増え人混みなどの悪い環境から風邪をうつされる、などの理由を思いつきましたが、いずれもボイトレで喉を開くからというのは考えられないです。

ただ”ボイトレで喉を開く”ことで起こる現象として、”食べ物などでむせやすくなる”というのはもしかしたらあるかもしれません。

以前こちらのブログでも何度か説明していますように、歌の中で腹式呼吸を行う際呼気は一瞬で脱力してお腹に空気を戻すイメージになりますが、これと喉を開くことがボイトレによって習慣となると、ご飯を食べる際吸い込むような食べ方、極端に言うと箸に乗せたご飯が唇に触れるやいなや口中に吸い込まれていくような食べ方をする方はむせやすくなることがあるようです。

もしろんこれはご飯をゆっくりと食べればよい話で、ボイトレにとってはとんだとばっちりです。マナー上からも健康のためにも、食事はゆっくりとりましょう。

ということで、どうぞ皆さん安心して歌の練習に励んでいただきたいと思います。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.