先日和田アキ子の番組に声優・歌手の平野綾が出演した際、声優の代表作を問われて”涼宮ハルヒ役をやっている”と応えてたら”そんなの知らない”と言われてしまい、それがネット上で話題となったりしていました。

涼宮ハルヒファン、あるいは平野綾ファンにしてみれば、こんなメジャーなアニメを知らないなんて信じられないでしょうが、かように自分が当たり前に知っていることが結構知らない人が多かったりするのはよくあることですね。

ちなみに歌屋は涼宮ハルヒについてその劇中歌の”God Knows...”がカラオケでよく歌われる歌としてランクインしていることで知っていますが、アニメの方は一度も見たことない状況です。。。

さて前置きが長くなりましたが、今回は”ボーカロイド”について書こうとしてこの平野綾状態になってしまうのではないかと少々心配になった次第です。

ニコニコ動画ユーザの方は当たり前に知っているであろうボーカロイドですが、皆さんご存知でしょうか。いや、それ以前にニコニコ動画を知らなかったりして。。。

いろんな説明をすっ飛ばして一言でボーカロイドを説明すると、”人間の声で歌を歌うソフトウェア”です。多分知らない人はあの独特な声で歌うロボットをイメージされると思いますが、最近の技術の進歩は素晴らしく、かなり自然な人間の声で歌わせることができるようになっています。

歌屋もボーカルに携わるものとして以前から興味があったのですが、時間もなく値段も\15,000位するので手を出すまでに至っていませんでした。

ところが最近フリーソフトでこのボーカロイド同様歌を歌わせることのできるソフトウェアがあるのを知り、まあタダならと試してみたところ結構ハマってしまいました。

  使用したソフトはこちら ”歌声合成ツールUTAU”

でこれを使って実際に作ってみたのがこちらです。

  オリジナルソング”Tonika” ※視聴にはニコニコ動画アカウント登録が必要です

なんせ初めてなのでよくわからずにひたすら音符に歌詞を貼りつけていった感じです。さらにここから手を加えていくとより自然な歌声になるようですが(この作業を”調教”と呼ぶそうです)、きりがないので一旦これで完成としました。

さて機械が歌うようになると人間のボーカリストがいらなくなるのでは、といった考えもありますが、歌屋はあまり心配していません。

かつて80年代にリズムマシーン(業界用語で”ドンカマ”と言います)がリアルなドラムサウンドを出せるようになり、レコーディングにも多く使われるようになった際、ドラマーは仕事がなくなると言われたものですが、30年経った現在も人がドラムを叩いています。

やっぱり人間がやるからよいのです。例えば機械がジャグリングをやるとしたらどうでしょうか。人間が失敗するかもしれないところを失敗せずにやるから感動するのであって、機械が100%失敗なしにやるとしたらつまらないですよね(いや、ちょっと見てみたいか・・・)。

チェスの世界でコンピュータが人間のチャンピオンに勝つようになってしまったように、この先ボーカロイドが人間より上手く歌を歌う時代が来るのかもしれません。それでも人は歌うことをやめないと歌屋は信じています。

歌屋ボーカルスクール
♪Singing songs changes your world.