”歌手という職業”シリーズ、最後は自らの仕事、”ボーカルインストラクター”について書きます。

”ん?ボーカルインストラクターって歌手なの?”と思われた方、正解です。もちろん若いボーカルインストラクターで将来歌手を目指しているといった人も多くいるでしょう。でも”ボーカルインストラクター=歌手”ではありませんね。

前回歌手の定義として、”歌を生業とするもの”と書きましたが、ボーカルインストラクターの定義は”人が歌を上手く歌えるようにするのを生業とするもの”、となるでしょうか。

歌手は自らの歌で人を感動させるのが仕事です。そのために技術を磨きと身体を鍛え、自分のスタイルを築き上げる、これはアスリートにも共通するものでしょう。

一方ボーカルインストラクターは人の歌を上手くしなければいけません。つまり、人に歌を上手く歌うための方法を”教える”ところが歌手と一番大きな違いとなります。(”教える”というのは何か偉そうで嫌なのですが、他に適当な言葉がないのもので。。。)

例えば男性の生徒さんが”EXILEのATSUSHIの様に甘い声でバラードを歌えるようになりたい”、あるいは”B'zの稲葉浩志の様にハイトーンでロックを歌いたい”と言ってきた場合を考えてみましょう。

まずボーカルインストラクターはそれぞれの歌手がどのような発声、歌い方をしているかをわかった上で、次のようにレッスンを進めていきます。

1. その歌手の発声、歌い方を生徒さんが理解できる形で説明する

2. 生徒さんの現状を把握

3. ギャップを埋めるべくレッスンを行う

これは1つの例で全てのレッスンをこの手順で行うわけではありませんが、これだけ見ても歌手とはずいぶんと違う職業だとお分かりいただけるでしょう。

。。。さて、ついつい自分の仕事について熱く語ってしまいました。でもまだ足りないので、次回また続きを書きたいと思います。よろしければお付き合いくださいませ。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.