広瀬香美のボーカル・レッスン 第5回は”表現力を磨こう ~高音・低音・ロングトーン~”です。特にこの中で”高音”については、皆さん関心の高いところではないでしょうか。最近のJ-Popは男女とも高音化が進んでいますので、当方にも高音が出せるようになりたいということでいらっしゃる方が多くいます。


-- 飛行機あたま->ロケットあたまに交換

まずは高音を出すトレーニング。”ロケットあたまー”と叫ぶ広瀬講師、今日はのっけから飛ばしてます。おそらく”頭上の風船を割る”をさらに強調する意味なのでしょうが、例えとしていかがなものか。

続いてピアノを使って自分の最高音をさらに伸ばすトレーニングを実施。”(高音を出すと)どこが疲れますか?”と広瀬講師、だいたい喉の辺りと答えるゲストに、”実は一番疲れなきゃいけないのは前腿(まえもも)なんですよ、上こそ下”。これは高音を出すのに実は下半身が重要であることの説明ですね。

実際にまえももが疲れるかはさておき、高音を出す際に下半身も意識するというのは大事なポイントです。高音を出す際はどうしても意識が上にばかり行ってしまいがちなのですが、実は下半身も重要あることは当ブログでもこちらで説明しています。

さすがは高音のスペシャリスト広瀬講師、と関心していると、さらに高音を出すための裏ワザを披露。”両手を高く上に上げて発声します”。言われるがまま、両手を高々と上げ”パン、パン、パーン”と声を張り上げるゲストたち。荻原次晴、頑張り過ぎて声がひっくり返ってます。

さて確かにこの手を上に上げる方法、一瞬高音出たりするのでNGではないのですが、歌屋流ではあまりオススメしません。理由、1.せっかく下半身を意識すると言っていたのに、これだと意識が上にいってしまう。2.肩や首周りなど上半身が力んでしまう。3.こんな格好で歌わない。。。


-- 低音もキリンの首で頭上の風船を割る?

”低音は高音を伸ばすより難しいんです”と広瀬講師、これはボイストレーナーであれば誰でも知っていて、低音はその人毎にほぼ決まってしまっているという話。

どうするのかなと見ていると、広瀬講師から実に意外な説明が。”低音の場合もキリンの首で、頭上の風船を割るように発声します”。

これまさに3回前のブログで書いた、”歌屋ではこの発声法を高音の発声をする場合と位置付けています”、”(低音の場合に関して)番組では特に説明がありませんでしたがどうなのでしょうか?”への回答ですね。

つまり広瀬流では高音・低音に関わらず、”キリンの首で頭上の風船を割る”ように発声しなさい、ということです。

これはどうなのでしょうか。福山雅治や中島美嘉が低音で歌う際に・・・以下省略。


-- ロングトーンは息を少しずつ押し出します

そして最後、ロングトーンのポイントとして”息を少しずつ押し出します”と広瀬講師。”皆さん筋力がないからハッと(息を)出しちゃう。でも私は、す・こ・し・ず・つ、押し出す力がある”。

さすがは高音&ロングトーンのエキスパート広瀬講師、ここは説明も自信たっぷりです。いよいよすごいトレーニング方法が公開されるのか・・・

”ここにストップウォッチがあるので測ってみましょう”とやおらストップウォッチを取り出し、ゲストに”あ~~~~~”と声を出させて一息でどこまで伸ばせるか記録を計らせる広瀬講師。あーこれ何となくロングトーンの練習してるっぽい感じはしますが、実際に歌うのとはあまり関係なかったりして。

広瀬講師が”金メダルを狙う必要はありません”と仰る通り、こんなに限界まで伸ばすロングトーンはまずないでしょう。特に最近のJ-Popではあまり流行らないような。。。ロングトーンはやはり実際の歌の中で練習するのがオススメです。

ということでいよいよ佳境に入ってきたこの番組、次回もお楽しみに。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.