広瀬香美のボーカル・レッスン 第6回は”カラオケ王(キング)になろう”です。歌屋はいつも水曜日の再放送の方を視聴していたのですが、なぜかこの回は予定通り放送されなかったためブログの更新ができませんでした。

幸い2回目の再放送を見ることができましたので、早速いつもの通り検証を行なっていきましょう。


--- 広瀬流・カラオケの極意・・・禁断の演出

今回はいよいよカラオケ屋へ出かけての実践練習です。部屋へ入るなり盛り上がってアルコールなどをオーダーするいつものゲスト3人、それを別室で隠れて監視する広瀬講師、すかさずドリンクに対するダメ出しです。

そんな広瀬講師のことなどまったく知らない様子で、好き勝手に歌いまくるゲスト、”キリンの首とかさ、風船とかも、、、キリンの「キ」もないし、風船の「ふ」の字もないよね頭の中に”、”カラダ・・・今までさ何をやってきたんだろう、もう全然・・・”と嘆く広瀬講師。

ついに我慢の限界、3人がいる部屋へ突入し”私は怒っております!”と息巻く広瀬講師、あわてふためくゲストたち。。。

・・・。

皆さんご承知の通り、これはいわゆる”演出”ですね。アルコール頼むことも、ノリノリで歌うこともダメ出し前提での演技ですし、もちろんご本人登場も台本に沿った進行です。事前に現場でちゃんと挨拶して、打ち合わせした上での撮影でしょう。

これはTVの番組構成として許容範囲ですが、この中で決してやってはいけない演出が行われていました。

広瀬講師がボーカルレッスンをして再度ゲストが歌うと先ほど勝手に歌っていた時と違ってしっかり歌えている、というシーンでの荻原次晴の歌、何と指導後はキーを2つ下げていたのです。

”先ほどの歌は高音が苦しげでしたが、今はちゃんと歌えていましたね”ってキー下げてるんだから当たり前!!!

推測されるのは、ボーカル指導前後で荻原次晴の苦しげな歌に変化がなかったのでじゃあキー下げちゃいましょう、といった安易なやり取り、もしくは確信犯的に最初はオリジナルキーで苦しげに歌わせておいてレッスン後はこんなに楽に歌えるようになりました、という使用前・使用後パターンの演出か。。。

・・・正直悲しくなります。せっかくボーカルレッスンが世に広まるチャンスなのですから、誠意を持った内容にしていただくことを切に願います。

気をとりなおして最後に一つだけ。本来のカラオケの楽しみ方として、最初のノリノリの方がありなのではないかと。

酒も飲まず姿勢を正して中途半端に上手く歌われるより、多少のお酒はOK、少しくらい音外してもみんなで楽しく盛り上がればそちらの方がよくないですか?ボーカルインストラクターの言うことじゃないかもしれないけど。

その他番組の内容にも細かくツッコミを入れたかったのですが、今回はこの辺で。次回放送に期待しつつ。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.