8回に渡り放送された、”誰でも歌はうまくなる!広瀬香美のボーカル・レッスン”もとうとう先日最終回を迎えました。最終回の様子は前回書いた通り発表会の成功という形での終了でしたが、果たしてこの番組は成功だったと言えるのでしょうか。今回あらためて本番組の意義・目的と成果について考えてみたいと思います。


--- ゲスト3人の歌は上手くなったのか?

まず番組のタイトルにあるように、この番組を見ようとする視聴者は歌が上手く歌えるようになりたいと思っている人で、この番組を視てレッスンすれば歌が上手くなるかしら、との期待を抱いていたはずです。

それではこの番組を見る前と後とで実際に歌に変化が現れたでしょうか。まずゲストだった3人について振り返ってみましょう。

1. IKKO
番組当初は音程が外れ気味、息も長く続かず苦しげだったが、発表会では課題曲を音程をほぼ外さずに歌えるようになり、ロングトーンもしっかり出せていた。
結果:◯

2. 女子大生
発表会では堂々と歌えていたが、実際の歌そのものについてはフラッシュバック映像と比べると分かる通りそれ程変わりはない。声は多少出るようになったので、もっとリズム・ノリを指導していたらよくなったのではないか。
結果:△

3. 荻原次晴
当初高音が出せずそれを出すことが課題の1つだったが、結局出すことができずkeyを下げさせた挙句発表会においては失敗を繰り返す結果となった。
結果:×

ということで一勝一敗一引き分け、これを成功と見るか失敗とみるか。。。そして番組を毎週熱心に見ていた視聴者の皆さんは歌が上手くなったのか?おそらく”全然上手くならない、やっぱり歌は難しい”と思われた方がほとんどなのではないでしょうか。

特に女子大生や荻原次晴のように年齢的にも体力的にも恵まれた人があれだけ頑張ってあの程度だった、というのを見ると、”私なんか・・・”と思ってしまうのもむべなるかな。。。


--- 広瀬講師、最後のコメント

そんな視聴者の皆さんの気持ちを知ってか知らずか、最後に広瀬先生から以下のコメントが発せられます。以下テロップそのままコピーです。

”歌ってやっぱり自分のものであるのでまずは自分を癒す 歌って自分をハッピーにするっていうことが一番だと思いますので ぜひ毎日の中に歌を取り入れて 元気に明るい生活に よりよく明るくしていっていただければと思います ぜひ歌を歌い始めてください”

・・・つまり”上手い下手は関係なし、自分が歌っていればハッピーなのよー”ってこと?確かにその通りではあるのですが、それじゃ今までのレッスンは何だったのよっ、てことになりませんか?自分がハッピーになればよいのであればわざわざ時間かけてレッスン受ける必要なし、好きなようにカラオケで歌ってる方が余程ハッピーになれます。

もちろんたった8回の番組を見ただけで歌がめちゃめちゃ上手くなるなどというのは有り得ないと重々承知の上で、せめて視た人が”私も練習すれば歌が上手く歌えるようになる”と思える番組にしていただきたかったです。

ということで、このトピックについてはこれで本当に終りです。読んでくださった皆さんありがとうございました。

補足:
今回この番組タイトルである”広瀬香美のボーカル・レッスン”でググって初めて当ブログにいらっしゃった方も多いようです(なぜこんな弱小ブログが本家と並んで検索結果1ページ目上位に載ってたりする>Googleさん)。これも何かのご縁ですので、よろしければいろいろ覗いていってください。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.