高音の発声方法として、”声帯から出た声が真上に進み頭の中を通り抜け、頭のてっぺんから声が出る”イメージを持つようにと書きましたが、他に頭のてっぺんではなく”後頭部から声が抜ける”イメージという場合もあります。

具体例を上げると、頭のてっぺんから声が出ているタイプとしてはB'z 稲葉浩志がわかりやすいでしょう。クリアでシャープなイメージです。メタル系ハイトーンボイスなどもこちらに属します。

これに対し、後頭部から声が抜けるタイプとしてはEXILE ATSUSHIが代表例です。同じ高音でも非常に柔らかいイメージがあります。歌っているところを見るとわかりますが、普通高音を出す場合やや顎が上げ気味になるのに対し、ATUSHIはより顎を引いて歌いあの柔らかい声を出しています。TAKAHIROの歌い方と比較してみるとよりわかりやすいでしょう。

この”引いて歌う”というのはなかなかの高等テクニックなので、誰にでもできるというものではありません。ちなみにやはり歌が抜群に上手いと言われる五木ひろしの高音もこのタイプです。

更に高いレベルを目指そうとする方はこういった発声にもチャレンジしてみてください。もちろん音楽の指向や向き・不向きがありますので、必ずこの発声ができるようにならなくてはいけないというものではありません。

歌屋ボーカルスクール
♪Singing songs changes your world.