今回から数回に渡り実際に1曲課題曲をあげてその曲をどう歌ったらよいかについて考えていきたいと思います。

まず第1回目は秋元順子さんの”愛のままで・・・”です。少し前にものすごく流行りましたが、その時期年配の女性の生徒さんはこぞってこの曲にチャレンジされていました。

まず最初にお断りをしておかなくてはいけませんが、著作権の問題で歌詞の引用が難しいので、歌詞は以下をご覧いただきながらこちらを読んでいただきたいと思います。ご不便おかけしてすみません。

 秋元順子さん『愛のままで…』の歌詞

それでは始めていきます。まず最初に行わなくてはいけないことは、”全体の曲構成を把握する”ということです。

この曲の歌詞をご覧いただくと、この曲の場合まず1番があって、同じ構成の2番が続き、最後にサビ(曲の中で一番盛り上がる部分)を繰り返して終わっているのがわかります。この全体の構成から見て、この曲の場合は最後に繰り返されるサビで1番盛り上がるように全体の歌い方を考える必要があります。

ある程度歌の上手い人が歌っている場合でも、1番はすごく盛り上がったのに最後のサビまで来ると今一盛り上がりに欠ける、といったケースがありますね。これなどは最初から飛ばし過ぎてしまったからで、やはり全体の構成を把握してのペース配分やメリハリを考えることが必要になります。

但しこれは単に声の大きさを変えるということではなく、気持ちの込め方といったことも関わってくるのでなかなかニュアンスを伝えるのが難しいのですが、まずは上記を頭に入れた上で、一回歌詞を見ながらこの曲を最初から最後まで聴いてみてください。

今回は全体の構成把握について話をしましたが、次回はもう少し細かく見ていきたいと思います。

歌屋ボーカルスクール
♪Singing songs changes your world.