腹式呼吸の続き、今日は息を吸うときのポイントです。

実際の練習手順をもう一度確認しておきます。
1. 足を肩幅に開き真っ直ぐ立つ。
2. おへその少し下あたり、丹田(たんでん)というところを指先で軽く押さえ、少しずつ押しながら口から息をゆっくり”スーッ”と音を立て吐いていく。
3. 息を吐き切ったら、お腹を押していた手を少しずつゆるめ今度は鼻からゆっくりと息を吸っていく。2-3を繰り返す。

息を吸うのは上記3です。2で息を吐き切りましたが、次に口を閉じてぺちゃんこになったお腹を少しずつゆるめていくと、鼻から自然と空気がお腹に戻っていきます。このとき吸うことを意識し過ぎると、肩が上がったり胸が膨らんだりしてしまいます。上半身は常にリラックスしてお腹だけで呼吸しているイメージが○です。

息を吸うときの一番のポイントは、”お腹をゆるめる”です。これは慣れるまで少し違和感があるかもしれません。と言うのも、通常の呼吸は吸うときに力を入れ肩が上がって胸が広がり、吐くときには脱力とともに空気が出て行くものだからです。深呼吸をする時はまさにこの状況ですが、ここでやろうとしている腹式呼吸は力の入れ方がまったく逆で、吐くときに力を入れ吸うときに脱力、となります。まずこの感覚を掴めるよう実際に練習してみてください。

以上が腹式呼吸で息を吸うときのポイントです。

歌屋ボーカルスクール
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