今回はミックスボイスシリーズの最終回です。一度ここでこれまで書いてきたことをまとめます。

その1. ”ミックスボイス”には”裏声を地声に近づけた発声”と”地声を裏声に近づけた発声”の2つがある
その2. ”裏声を地声に近づけた発声”のトレーニングとして、裏声をしっかりと出せるよう練習する
その3. 裏声->地声->裏声の切り替えがスムースにできるよう練習する
その4. ”地声を裏声に近づけた発声”のトレーニングとして、現在出せる高音をしっかり発声できるよう練習する
その5. ”ぐ”で発声練習を行う

そして今回のポイントは、

その6. 実際に高音の曲をいろいろ歌ってみる

です。お好きなアーティストの曲でよいですが、高音でミックスボイスを使っているアーティストとして、男性ならB'z、女性なら浜崎あゆみなどオススメです。B'zの場合初期の曲はそんなに極端には高くないので、そこから始めるのもよいでしょう。浜崎あゆみの場合発声は大変参考になると思いますが、モノマネにならないよう注意してください。

違ったタイプのミックスボイスの使い手としてさだまさし中島美嘉など、地声を柔らかく出して裏声とほとんど区別がつかない発声をする歌手もいます。

また槇原敬之西野カナなどは、同じ音程をミックスボイスと裏声とで歌い分けたりする場合もあります。同じ高さの音でもミックスだと力強い感じ、裏声だと柔らかく優しいあるいは切ない感じになるので、曲や表現によって使い分けるのです。

皆さんも好きなアーティストの聞き慣れた曲がどのような発声で歌われているのかをあらためて聴いてみてください。また新しい発見がありますよ。

歌屋ボーカルスクール
♪Singing songs changes your world.